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北欧風に仕上げるラグのコーディネート術 vol.2

情報サイトAll Aboutのインテリアショップガイドで、新聞や雑誌でインテリアや暮らしに関するライターとしてもご活躍のくろだあきこさん。そんなくろださんによる「北欧風に仕上げるラグのコーディネート術」の第2弾は、ラグの色選びに関するアドバイスです。
くろださんが色彩アートセラピスト郷 真知子さんから、色の効果についてのお話もうかがっています。Vol.1を読み逃した方、もう一度お読みになり方はこちらから

Vol.2

ゴットランドシープの毛の色は、シルクのような光沢のあるグレー。実はこの色はグレーではなく、白と黒が微妙なバランスで絡み合っているため輝きのあるグレーに見えるそうです。そんなシープスキンのラグをインテリアに取り入れる際には、何に注意をしたらいいのでしょうか?

ゴットランドデザインのラグは、シルキーグレー、ダークグレー、ホワイトグレーの3色。ダークグレーを選ぶと部屋は引き締まった印象になり、ホワイトグレーなら柔らかな雰囲気が楽しめます。シルキーグレーはもっともコーディネートしやすく使い勝手のいい色です。どの色も光を受けた時の印象がとても素敵なので、その質感を堪能できる、巻き毛の長いものがおススメです。またラグをさりげなくソファの上やフロアリングの床に敷いておくだけでお部屋の雰囲気が北欧風になるので、インテリア初心者の方でも取り入れやすい優れものです。

色彩アートセラピストであり、食器に絵を描く“ポーセレンペインティング”のアーティストとして国内外で活躍される郷 真知子さんに、グレーという色が持つ力、その魅力について、教えていただきました。

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写真左:パレットブラン主催の郷 真知子さん。
写真右:ギャラリーには、郷さんがデザインし絵付けをした食器が美しくディスプレイされて並んでいます。

郷さんが主催するアトリエ“Palette Blanc (パレットブラン)”では、色彩心理を取り入れたポーセレン等の各種レッスンを行っています。色にはそれぞれ“効果”があります。赤は、エネルギーがあり元気にしてくれる色。一方青はクールダウンさせ、気持ちを落ち着かせてくれます。また、青にはダイエット効果があります。同じ青でも日本古来より使われている藍色の食器は、食べ物を引き立ててくれます。

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写真左:黄色は食欲を増進させ、胃腸の働きを良くする効果があり、ダイニングには適した色だそうです。
写真右:取材の際には、郷さんの作品でおもてなししていただきました。

くろだ:ゴットランドシープは個体差はありますが、基本的にはグレーです。どういう意味があるんでしょうか?

白と黒の混色という考え方をします。

郷:色彩心理では白と黒の混色という考え方をします。白が多いと、洗練された都会的な印象になります。黒には落ち着きを求める心理が隠されているので、リラックスしたい時に使うといいです。グレーに含まれる白と黒、どちらの印象を強めるかで雰囲気が変わります。組み合わせる色で印象を変えられるので、色彩心理的なアプローチでインテリアを整える際には、使い勝手がいいですね。

くろだ:色彩心理的なアプローチというのは?

郷:心が求める色は、その時々で変わります。ファッションでも、赤やピンクなどの鮮やかな色に惹かれるときがありますよね。それを「派手だから無理」と諦めるのは、色彩心理的にはお勧めできません。色を選ぶのには意味があるので、従ったほうがいいんです。心が欲している色を身に着けたり、小物として手元に置いたりすることで、心が落ち着きます。

ゴットランドデザインのラグはどんな色にも合うので、そのほかの小物のカラーバリエーションを持つといいですね。明るい気分になりたいならビビッドな小物で統一、癒されたいなら小物を入れ替えてグレーの濃淡でまとめてみるとか。気分に合わせてどんなインテリアにも挑戦できます。

くろだ:それはインテリアのテクニック的にも正解ですね。お気に入りの小物をテイスト別にまとめてローテーションさせると、家具を変えずにインテリアの印象をがらりと変えられます。

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写真:パレットブランのショップのソファに、ゴットランドデザインのラグやクッションをアレンジしました。
パレットブランでもお買い求めいただけます。

郷:それと、日本人にとって、グレーは文化的にも意味のある色です。“四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)”という言葉があるんですが、江戸時代には庶民の贅沢を禁止する法律があって、着物の素材や色が制限されていました。使える色は、茶色と鼠色、藍色のみ。でも、これらの濃淡でバリエーションを増やしてお洒落を楽しんでいて、その時の庶民の知恵、楽しみを表す言葉です。実際には各色100以上の色が作り出されましたが、語呂がいいので“四十八茶百鼠”と言われるんです。限られた中でも、色と暮らしを楽しむ姿勢が素敵です。

くろだ:そんな時代的な背景のある色が北欧とつながるなんて、ユニークですね。では最後に、郷さんお勧めのゴッドランドデザインのアイテムを教えてください。

郷:どれも素敵ですが、北欧のファブリックを使ったクッションがいいですね。手に触れやすいから巻き毛の柔らかさを楽しめますし、表と裏とで印象が違うので、ひっくり返すだけで気分が変わります。スウェーデンのファブリックがカラフルなのは、太陽への憧れがあるからだと思います。太陽のイメージがある色やデザインは元気が出るし、集中力も高めてくれますよ。

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写真:郷さんお勧めのクッション。北欧ファブリックがカラフルなのには、そんなわけがあったのですね。

郷さんのアトリエ“Palette Blanc”は、世田谷区深沢の閑静な住宅街にあります。1階は、郷さんの作品や生活雑貨が並ぶギャラリー兼ショップで、ゴットランドデザインのアイテムも並んでいます。パレットブランの2階は、食器に絵を描く“ポーセレンペインティング”や“カラーセラピー”を学ぶ教室。1クラス6人までで、週4回午前と午後に開催しています。Palette Blanc 詳しくはこちらをご覧ください。

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